管理人がサイエントロジー教会に参加した経緯 後編:セミナーからサイエントロジー東京へ

ヒカリです。

前回は、私が書籍「ダイアネティックス」を手に入れ、そのセミナーに参加したところまでをお話ししました。

→ 管理人がサイエントロジー教会に参加した経緯:ダイアネティックスとの出会い

 

セミナーで過去のトラウマから解放される経験をした私は、ある種の高揚した気分の中にいました。

そして、「もっとこのオーディティングというものを受けてみたい!」と感じていました。

 

セミナーの最後になると、スタッフのひとりが、そんな私に声をかけてきました。

「プロからオーディティングを受けることができるのですが、興味はありますか?」と。

一も二もなく、私はその話に乗りました。

 

さて、スタッフによれば、その日私が受けた「ダイアネティックス」の技術は、その後進化し、最新の技術は「サイエントロジー」と呼ばれるとのこと。

サイエントロジー?

始めて聞く名称でした。

 

しかし、オーディティングの成果に満足していた私は、何の疑いも持ちませんでした。

誘われるままに、スタッフとともにタクシーに乗り込み、「サイエントロジー」のオフィスへと向かったのです。

 

1990年代の東京オーグ(西五反田)

1990年代の東京オーグ(西五反田)―――We stand tall より

 

「サイエントロジー東京」という組織は、当時、西五反田のマンションにありました。

一階に、メインのオフィス、インタビュールーム。

地下に、トレーニングを行うコースルーム。

二階にも、オーディティングルームに使われる部屋が数室ありました。

 

始めての場所に連れてこられてキョロキョロしていた私は、Hさんというスタッフの女性の前に座らされ、「サイエントロジー」のサービスの説明を受けました。

正直、何を言われたのかほとんど覚えていません 笑

 

ただ、ダイアネティックスで書かれている「クリアー」の状態に到達するより効果的な方法が開発されたこと。

その第一歩は、「ピュアリフィケーション・ランダウン」というステップだということ。

「ピュアリフケーション」では、精神的な向上を妨げる可能性のある有害物質などを取り除くために、特定のビタミンを摂取して、サウナに入ること・・・

といった話をされた気がします。

 

説明してくれた担当者の女性は明るく、フレンドリーでしたし、何か面白そうだ、やってみたい、と思いました。

 

さて、ここまで読んで、「そんな簡単に、疑いも持たずに宗教に参加してしまうなんて・・・」と思われたかもしれません。

 

たしかに、振り返ってみるとそうですね。

 

ただ、1991年は、いくつかの点で、現在と異なっていました。

 

まず、当時は「宗教団体」に対する風当たりが、今ほど強くはありませんでした。

オウム真理教問題は浮上してはいましたが、松本サリン事件が起こったのは1994年。麻原を含む関係者が逮捕されたのは1995年のことでした。

 

もうひとつ。大きな違いがあります。

当時はサイエントロジーが「宗教」であるということは明言されていませんでした。

翌年にスタッフに参加してから数年間は、自分が宗教団体に所属している、という意識がなかったほどです。

これは私だけの問題ではなく、ほとんどのスタッフがそうだったと思います。

 

なぜなのか?

サイエントロジー教会でサービスを少しでも受けてみるとわかりますが、そこで提供されているサービスは、伝統的な宗教にある祈りや信仰ではありません。

創設者の書いた書籍をコースで勉強したり、サイエントロジーのカウンセリングであるオーディティングを受けたり・・・

私の眼には、心理学や精神分析学を学んで実践する場所のように見えました。

 

日曜礼拝と称して、サイエントロジストが「チャペル」に集まり、教会の聖職者がハバードの「講話」を読み上げるといったことは行われています。

しかし、これらの活動は、サイエントロジーの本質ではありません。「宗教団体である」ことを示すために行っているPR行為のようなものです。

 

ともあれ、このようにして、私は、サイエントロジーの組織である「東京オーグ」に足を踏み入れ、サービスを開始することになったのです。