ドイツにおける「カルト教育」とサイエントロジー教会。攻防は続く…

脱サイエントロジー教会・サポーターのヒカリです。

本日は、読者の方から教えていただいたドイツにおけるカルト教育サイエントロジーに関する情報をシェアさせていただきますね。

まず最初にご紹介する記事の筆者はドイツ・ミュンヘン出身。日本歴22年のコラムニスト、サンドラ・ヘフェリン氏

カトリック教徒が多い土地バイエルンで育った彼女ですが、ドイツの高校では宗教の授業があるそうです。

そこでは、セクト(日本で言うカルト宗教)の危険性について、かなり具体的な指導がなされていました。そして、それにはサイエントロジー教会についての情報も含まれていたとの事。

以下、『カルトの危険性を学校が指導、「宗教の自由」と見なさないドイツ 旧統一教会問題』というタイトルの記事から引用します。

ドイツの宗教の授業で面白いのは、「カルトの危険性」についても学ぶことです。

筆者がギムナジウムの9年生だった1990年代前半、カトリックの授業で先生がMoon-Sekte(旧統一教会)、クリシュナ意識国際協会、サイエントロジーなどを名指しして、その危険性について語りました。

後者のサイエントロジーについては、当時のドイツで社会問題になっていたこともあり、授業で勧誘の手口についても習いました。

先生は「ミュンヘンのどのエリアにサイエントロジーの勧誘のブースがあるか」「彼らがどのように若者に話しかけるか」「将来、大学に通いシェアハウスやアパートを探す際に大家さんがサイエントロジー信者の場合、入居者もサイエントロジーに引き込まれる可能性があること」「就職した会社の上司がサイエントロジー信者の場合、自己啓発セミナーなどをうたってセミナーへの参加を薦められることがあること」などと詳細に説明し、生徒に注意を促していました。

ドイツでサイエントロジーは洗脳、暴言、盗聴、理不尽な資金集めなどの理由から反憲法的な宗派に分類されており、1997年からドイツの複数の州で連邦憲法擁護庁(Verfassungsschutz)の監視下に置かれています。有名人に関しても例外は認めず、トム・クルーズはサイエントロジーの信者であることを理由にドイツの国防省からドイツ国内の軍事施設での映画撮影を拒否されています。

引用元:Asahi sinbun GLOBE+

 

 

サイエントロジーとドイツ当局との関係

上記の記事にあるような「反憲法的な宗派」という分類が不当であるとして、サイエントロジー側は1990年代から何度もドイツにおいて訴訟を起こしています。そして、サイエントロジー側が勝訴している事例も存在します。

以下はウイキペディアからの引用です。

サイエントロジー教会は1970年以来ドイツで運営されています。ドイツ当局は、2020年の時点でドイツには4,000人の活動的なサイエントロジストが存在していると推定しています。しかしサイエントロジー教会が提示している会員数は約12,000人です。サイエントロジー教会は、ドイツのマスコミや政府から特に攻撃されており、ドイツにおける法的、社会的、文化的立場は安定していません。

2017年の時点で、ドイツの裁判所は、サイエントロジーに対して宗教的もしくは特定の世界観を持ったコミュニティとしての法的地位を与えるか否か決定していません。さまざまな裁判所が矛盾した結論に達しています。ドイツの国内諜報機関は常に組織を監視しており、反憲法活動に関する年次報告書でそれらについて言及しています。ドイツ政府はサイエントロジーを宗教として認めていません。むしろ、それを宗教を装った虐待的なビジネスであると見なし、ドイツ憲法に定められた価値観と矛盾する政治的目標を追求していると信じています。このスタンスは、米国政府によって批判されています。

引用元:Scientology in Germany

 

サイエントロジーのサイトを見ると、サイエントロジーが如何にドイツにおける数々の訴訟に勝利して宗教的な自由を勝ち取ったかが書かれているのですが・・・

実際には、サイエントロジーはドイツ国内において正当な宗教団体と未だに認められてはいません。サイエントロジー側もそれを理解しており、以下のようなあいまいな表現を使っています。

宗教差別を引き起こしている役人たちは、サイエントロジー教会とそのメンバーにはドイツ憲法第4条で認められている宗教と信仰の自由の保護を受ける権利があるという、ドイツにおける数多くの法的裁定を受け入れるべきです。

引用元:ドイツにおけるサイエントロジー宗教に関する裁判所判決

 

ドイツ当局とサイエントロジーの攻防はまだまだ続きそうですね。