サイエントロジーから前払い金を返金してもらう方法

脱サイエントロジー・サポーターのヒカリです。

サイエントロジー教会では、すぐに受ける予定のないサービスに対しても、なるべく早く支払う様に押されます。

また、まとめて購入すれば格安になるパッケージのために、お金を積み立てるように勧められることもあります。

しかし、あなたが、何らかの理由で、支払ったお金を返金してもらいたい場合はどうすればいいのでしょうか?お金はスムーズに返ってくるのでしょうか?

日本のサイエントロジー教会でスタッフとして働いていた経験のある私が、返金の手続きについて解説していきます。

ふたつの異なった返金請求:RefundとRepaymentの違い

日本語で「返金」というと、ふたつの意味があります。

・サービスや商品を購入したけれど、まだそのサービスを利用していない、あるいは商品を開封して使っていない段階での返金

例:ジムに10万円のお金を払ったが、トレーニングは受けていない。引っ越すのでお金を返してほしい

・サービスや商品を購入して実際に利用したり使ったけれど、提供されたものに不満があるのでお金を返してもらう場合

例:ダイエット食品を購入して、指示通り摂取したがかえって太ってしまったので、食品代を返してほしい

前者は、「repayment(前払い金の返金)」と呼ばれ、後者は「refund(サービスを受けた後の返金)」と呼ばれます。

紛らわしいのですが、オーグ側の対応は、それが「repayment(前払い金の返金)」なのか、「refund(サービスを受けた後の返金)」なのかによって違ってきます。

 

以下は、サイエントロジー教会が、米国歳入庁(ほぼ国税庁に相当する組織)に税控除の交渉をした際に提示した公の方針です。

サイエントロジー教会における長年の方針は、もしサイエントロジーのサービスに満足しなかった人が、3ヶ月以内に寄付金の返還を求めたならば、それらの金額は返金される、というものです。同様に、ある人がサービスに対して寄付金を支払い(前払い)、そのサービスを受けていない場合、3カ月の期間は適応されません。新しくサイエントロジー教会のサービスに参加する人は、この方針について知らされ、それに従うという同意書に署名します。サービス後の返金か前払い金の返金を受ける条件として、その人は教会から再びサービスを受けることはできない、ということを理解しています。

What Scientology Won’t Tell You

 

[ip5_coloredbox color=”colored-box–blue” width=””]「返金後にもはやサービスを受けられない」ということに関して

サイエントロジー・ジャスティスの規律によれば、 規範的なトレーニングかプロセシングのために支払われた寄付金の一部、または全額の払い戻しを要求すること は、「抑圧的な行為」とされ、料金は払い戻されますが、請求者は「抑圧的な人物」として宣言されます

これは、キリスト教会における「破門」に近いものです。つまり、サイエントロジーというコミュニティからの排除命令といっていいでしょう。 一旦、抑圧的な人物として宣言されてしまうと、サイエントロジー教会でサービスを受けることはもはやできなくなります。

「返金すると、完全な自由へのブリッジを歩むことはできなくなり、クリアー、OTになる扉も閉ざされます」というのは、サイエントロジー側の切り札です。(実際には、特定の「赦免を受けるための手順」というものも存在しますが、ここでは詳しい説明は割愛させていただきます。)[/ip5_coloredbox]

 

まとめますと、

・もしあなたが、サービスを受けて成果に満足していなければ、3カ月以内であればサービス代を返金してもらえる。

・教会に支払って、使っていない前払い金を返金してもらう場合、期間的な縛りはない。(何年前の支払いであろうと返金は可能。)

・返金を受けた場合、教会からさらなるサービスを受けることはできない。

 

この記事では、repayment、つまり「前払い金の返金」についてお話ししていきます。

 

返金請求者はCVBラウティングフォームを行わなくてはならない

さて、返金のための手順です。

まず、あなたは、スタッフに「サービスに支払ったお金を返金したい」旨を伝えます。

自分に対応しているスタッフに伝えてもいいし、受付のスタッフに伝えるのでもいいでしょう。

しかし、電話や手紙だけで返金を受けることは、基本的にはできません。(あくまでも、基本的には、ですが。)

なぜなら、オーグのルールとして、返金請求者はCVBラウティングフォームに乗らないといけないからです。

[ip5_coloredbox color=”colored-box–blue” width=””]ラウティングフォーム(以下、RFと略します)というのは、オーグ内で何かを行う際に、パブリックやスタッフが会う必要のあるターミナル(担当者)と具体的な行動が書かれている書類のことです。「ラウト(route)」とは、人や物を経路に沿って送ることを意味します。オーグ内でのあらゆる行動・行為がRF化されています。例えば、「コースを始める」、「生徒をエシックスに送る」、「スタッフに採用する」など。RFをスタートすることを、「RFに乗る」という言い方をします。[/ip5_coloredbox]

繰り返しますが、オーグから正規の方法で返金を受けるには、CVBラウティングフォームを実行しないといけません。

CVBは、「Claims Verification Board(請求検証委員会)」の略です。

サイエントロジーの母教会である「国際サイエントロジー教会」に存在すると言われている委員会のことです。

地元のオーグで返金請求があった場合、返金をするかしないかは、地元で決定できることではなく、この母教会のCVBの判断を仰がなくてはなりません。

そのための手順が、CVB RFに記されています。

CVBラウティングフォームで何を行うのか

CVBラウティングフォームで行われることは、「返金請求の原因を見つけ出し、それを解決するための見直し行為」です、

教会側は、「返金を要求する人は、それ以前のサービスに満足していないか、何らかのエシックスの問題を抱えているに違いない」というスタンスです。

ですので、まずはあなたが受けたサービスに不備がなかったか、を確認するために、インタビューを行ったり、オーディティングを受けたことがあれば、PCフォルダーをC/Sに見直させます。その結果、オーディティングの見直しが指示されたり、エシックスに行くよう指示されたりします。

最終的に、教会の担当者(チャプレンやLRH COMM)は、「やるだけやったが、当人はまだ返金請求をしている」という報告を、前述の「Claims Verification Board(請求検証委員会)」に送ります。ここで「Claims Verification Board」が返金を承認すればお金が返ってきますが、さらなる見直しが指示される可能性もあります。その場合は、追加のオーディティングや必要な見直しサイクルが行われます。

ケースバイケースですが、基本的にスムーズに進むことはほぼないと覚悟してください。

教会スタッフは「返金を諦めるようにパブリックをハンドルしなければならない」という使命感に燃えています。上級役員からのプレッシャーも受けています。

ですので、インタビュー、フォルダーの見直し、プログラムの作成、エシックスサイクル・・・と、あの手この手で、あなたに返金請求を取り下げさせようとします。

上記の説明からおわかりのように、CVBラウティングフォームが数日で終わることはあり得ません。数週間、いや数ヵ月かかることも珍しくはありません。

CVBラウティングフォームを最速で終わらせ返金を受け取るために

では、どうすればこのCVB RFを最速で完了することができるのか?

以前に、教会のスタッフとして、請求者をハンドルする側にいた私からいくつかアドバイスを差し上げます。

・返金してもらう明確な理由を考えておく

「なぜサービスの返金をしてほしいか」という理由を決めておき、インタビューの際にそれをブレないようにすることです。発言に矛盾があった場合、それを指摘され、インタビューが長引きます。

・友人や家族の反対を返金の理由にしない

「自分はサイエントロジーを続けたいのだけれど、母が大反対で・・・」、「彼が止めろって言うから」といったような理由はできれば避けましょう。

(事実そうであれば、仕方がありませんが・・・)

友人や家族の敵対を理由にした場合、あなたは「潜在的なトラブルの源(ポテンシャル・トラブル・ソース、略してPTS)」であると判断されます。そして、敵対的な人に対処するための「PTSハンドリング」が、CVBのステップに追加されてしまう可能性があるからです。「PTSハンドリング」の内容は、1インテンシブ(12.5時間)程度のオーディティングやメーターを使ったインタビュー、エシックスオフィサーによるインタビュー、プログラムの実行・・・と、とにかく時間がかかります。

・スタッフに対して感情的にならない

スタッフに対して怒ったり、泣いたりしても、残念ながらあまり役に立ちません。理由は、彼らは感情的な変化に対処するトレーニングを受けており、怒りや悲しみに反応したり、同情したりすることがないからです。また、その感情的な状態の原因を見つけ出そうと、あれやこれやの手を打ってくる可能性があります。つまり、サイクルが引き延ばされるという結果にしかなりません。あくまでも「ビジネスライクな態度」で接しましょう。

・友好的な態度で接してくるスタッフの相手をしない

サイエントロジー教会のスタッフは、いわゆる「ARC(親愛の情・現実性・コミュニケーション)」を使って、あなたと友好関係を築き、サイエントロジーを続けましょうと説得してくる可能性があります。必要なサイクル以外の会話をする必要はありませんし、同情したり、共感したりしないようにしてください。彼らがコミュニケーションしてくる唯一の目的は、あなたの返金を諦めさせようというものでしかありません。

・返金を受け取ることに関して迷わずに、断固たる態度で

あなたはサイエントロジーと関係を断つことを選択しました。もう一切の迷いは不要です。「・・・でもやっぱり、クリアーやOTに興味あるし・・・」といったあいまいな態度でいれば、必ずスタッフに付け込まれます。「私はもうサイエントロジーはやりません。」という断固たる態度を崩してはいけません。

 

以上、前払い金の返金の手続きとアドバイスになります。

 

しかし、CVBのステップがなかなか進まない、そもそもオーグに行くこと自体が嫌だ、という方もいらっしゃることでしょう。

もしよければ、私、脱サイエントロジー・サポーター、ヒカリにご相談ください。無料で、私にできる限りのアドバイスを差し上げます。

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